“1万2千人の卒業生と繋がる”
校友会の目的は、会員相互の親睦をはかり、会員と東京YMCA国際ホテル専門学校との関係を密にし、会員の社会的文化的地位の向上と母校の発展に寄与する事です。
日本初のホテル学校として1940年の東京オリンピック開催に向け(実際には戦争で中止)、世界各国からのゲストを迎えるサービスプロフェッショナルを育成するために1935年に当校は誕生したわけですが、校友会は実際に東京でオリンピックが初開催された1964年に設立されました。
校友会の役員には母校の精神に則り、特に、東京YMCA国際ホテル専門学校校友会全体の視点に立った行動が求められています。それが、ホスピタリティ業界に広がる、1万2千人のYMCAスピリット(Practice Hospitality)だからです。
サービス業とは
常にお客様へできる事Canを探しそれをDo行う事
Can Do = 感動
ホテルとは
世界の人達の心を動かす事ができる仕事
私の小学校時代の作文に驚くべき一文がありました。「僕は大人になったら機械を相手じゃなく人間を相手にする仕事をしたいです。」 今、36年間サービス業を続けています。
浪人中、アルバイトで百貨店の売り場というサービス業を初めて経験。その時にある有名ホテルで開催されるお得意様招待会に行き、初めてホテルマンを見た時、私はこれだ!かっこいい!これになりたい!と思い両親の反対を押し切って大学へ行かずホテルマンへの道を選択。こんな単純な動機がホテルマンへのスタートです。 念願のホテルオークラに入社。主にフロント業務に従事。その後事情があって妻の実家の金沢の割烹旅館のリニューアルの仕事を手伝い軌道に乗ったところで、縁あって横浜ロイヤルパークホテルへオープン1年前に営業として入社。営業・宴会婚礼・宿泊の部門長を経験しました。うち3年間は仙台ロイヤルパークホテルへ出向。総支配人として東日本大震災を経験をしました。 そして現職の東京のロイヤルパークホテルへ。
私は幸運にもこのように沢山のサービス業としての経験ができました。全てが今の私の糧となっています。私は人が好きです。人間としての最高の表情は、笑顔と一生懸命物事に打ち込んでいる時の顔だと思います。ホテルは毎日それに出会えます。
私が携わったサービス業で言い続けている2つの言葉があります。「Can Do」と「組織力」です。
サービス業とは常におかれた状況でお客様へできる事Canを探し、それをDo行う事です。
「Can Do」 は日本語読みで「感動」です。
一生懸命仕事をする心がお客様に通じた時、感動したお客様からは最高の笑顔のプレゼントを頂けます。
私は仙台で総支配人という立場で東日本大震災に遭遇しました。死にもの狂いの懸命の「Can Do」と「組織力」の実行でした。被災者や復興の為のスタッフの受入れ。復旧作業。全員が全力で事に臨みました。ホテルマンの最高の底力でした。 この時お客様から頂いたお礼の言葉と仲間からの励ましの言葉は全てを印刷して保存してあります。これは私の今までの最高の宝物です。
ホテルは「時」を経験できます。
私はサミット・APEC・TICAD等、数々の国際会議の受入れやスポーツではヨーロッパの有名サッカーチームの受入れの経験をしました。金沢の割烹旅館では芸鼓さんと一緒に外国人の受入れの仕事もしました。日本人として世界を受入れる仕事に携わる事ができました。こんなインターナショナルな「時」を感じながらできる仕事は多くありません。
2020年はオリンピックの「時」を経験します。
その時、「お・も・て・な・し」をし、世界中の人の心を動かすのはサービス業で働く我々です。
Can Do。心を動かす事ができる仕事です。
東京YMCA国際ホテル専門学校 校友会 会長 笹井 高志 1982年卒
(ロイヤルパークホテル 常務取締役総支配人)
1977年6月24日 改 訂
1987年6月26日 改 訂
1991年6月14日 改 訂
1996年6月13日 改 訂
2006年11月21日 改 訂
2016年12月1日 改 訂
以上